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結婚式の意味と価値

Project Story 01

会場見学にお越しいただいた新郎新婦様とお話しているときに、どんな結婚式がしたいのか…どんな風に過ごしたいのか…まだまだ悩まれていてご契約まで踏み切れない様子の新婦様。
新婦様は本音で話せていないことがあるのではないか、そう思いフェリシアコートでできることをいろいろお伝えしながらお話を伺っていくと、新婦様が目に涙を浮かべご家族のお話に。

・新婦様のご両親は再婚
・お父様と血のつながりはなく、新婦様は今まで「お父さん」と一度も呼んだことがない
・感謝の気持ちを伝えることができず、お父さんと呼べないまま何年も経ってしまって、今更言えなくなってしまった
・本当はとても感謝しているけれど、そのことを伝えられていないので、お父さんもどこか遠慮している
・お母さんもお父さんと新婦様の関係を心配している
・このまま結婚して離れて暮らし始めたらもうお父さんと呼べなくなってしまうのではないか
・結婚式をきっかけに「お父さん」と呼びたい
・お父さんとバージンロードを歩きたい

初めて会ったばかりのプランナーに、新婦様がなかなか話せずにいた本音。
新婦様が結婚式に一番求めていることは【ご両親へ感謝の気持ちを伝えること】でした。

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バージンロードには、”花嫁の人生を表す”という意味があります。
産まれたときから今日までのことを思い返していただきながら歩む道です。
挙式は新郎様が先におひとりで入場されます。
その後は、バージンロードへつながる扉の前でお父様と新婦様ふたりだけの空間になります。
その特別な瞬間に「お父さん ありがとう」と伝えるのはいかがですか。
その様子をこっそり撮影して、新婦様がお手紙を読む時間に上映したら、今まで見守ってくださっていた方たちも安心していただけるのではないでしょうか。
一生の思い出になりますよ。
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そうご提案すると、新婦様は涙を流しながらフェリシアコートに結婚式を任せたいとおっしゃってくださいました。
当日、チャペルの扉の前でとても緊張されている新婦様。
新婦様とふたりで顔を見合わせて、深く頷いた後、決心された新婦様がお父様へ感謝の気持ちを伝えました。
お父様はびっくりした表情をされた後、とても嬉しそうに涙を流しながら、バージンロードを歩んでいかれました。
そして、新婦手紙の時間…映像が流れると、新婦様とお父様の関係をずっと見てきたゲストの方々は大号泣。
家族の絆がより深まり、結びのシーンはとても感動的な時間になりました。
結婚式のあと、おふたりは【長坂さんが担当でよかった】とお手紙を読んでサプライズをしてくださいました。

出会ったばかりのプランナーとお客様。
そこから数回の打ち合わせの中で一緒に創っていく結婚式。
新郎新婦様が遠慮してしまって話せないことがあっては、本当におふたりが望む結婚式にはならない。
本音で話し合える関係を築くことがとてもたいせつだと改めて実感した結婚式でした。

プランナーとして
心がけていること

私がお客様の担当をする中で、心がけていることは、新郎新婦様と「本音を話し合える関係づくり」です。私自身が心を開き、本音で向き合うこと、そして、お客様の言葉、一言一言に耳を傾け、常に【なぜなのか】を考えるようにしています。
例えば、見知らぬ方に「近くのコンビニはどこですか?」と聞かれたとします。
大体の方が、「コンビニまでの道順」を答えると思います。
ただ、その方の目的は、コンビニに行くことだったのか。
コンビニでお金をおろしたい、飲み物がほしい、本を買いたいなど、本当の目的があるはずです。
もしその目的が分かれば、コンビニより近い、銀行や自動販売機、本屋の場所を伝えられたかもしれません。

結婚式も同じで、デザートビュッフェがしたいと言われて、ただそのまま受けてしまうと、本当の目的が何だったのかわからないままになってしまいます。
なぜ?と考え、質問することにより、沢山デザートが食べたいから、かわいいものを並べたい、ゲストが席を立つ時間が欲しいなど、本当の目的を聞き出すことができれば、デザートビュッフェ以上におふたりにぴったりの演出が提案できます。
結婚式についてまだ何もわからない段階で新郎新婦様が思いついた方法がデザートビュッフェだっただけで、プランナーがその想いをより素敵なものにしていくことができると思っています。